魚の一日は、海水魚と淡水魚では、行動パターンが少々異なるように思われます。また、魚も昼行性と 夜行性のものに分かれているので、対象魚によって釣りに行く時間帯をよく調べなければなりません。 夜行性の魚として知られているのは、ウナギ、ナマズ、アナゴ、メバル、タチウオ、イセエビ、etc. 魚は寝るのか?ということに関して、うちで飼っている熱帯魚を観察する限りでは、夜は動かずにじっ としていることから、魚も睡眠をとっているようです。 夜明けと共に目覚めた魚は、淡水魚も海水魚も、しばらくしてから食事行動に移るみたいですね? 釣りは早起きが基本です。特に渓流魚のような警戒心の強い魚は、夜明けから3〜4時間が勝負で、そ れを過ぎるとパッタリ釣れなくなることがよくあります。 学生の時、魚の食事行動の観察試験をやったことがありますが、空腹の魚は、与えられたエサを最初は 次から次へと食べていきます。でも、やがて満腹状態になるのか、エサを与えても見向きもしなくなっ たことを覚えています。 釣りには、朝まずめ(明け方)と夕まずめ(日暮れ)が良いと言われる理由はこういうところにあるん じゃないでしょうか? 個体にもよりますが、十分にエサを摂取できない魚は、一日中食事することになりますね?! 海水魚の場合は、食事行動がちょっと変わってくるようです。 ご存知のように、海には満潮と干潮があり、約六時間周期でこれを繰り返します。 干満差が出来る原因は、月・太陽の引力と地球の自転が関係しているようですが、詳しいことは国立科 学博物館のHPに載っています。 国立科学博物館 月に約2回、太陽・地球・月が一直線に並ぶことになりますが、太陽・月・地球の順になると新月、太 陽・地球・月の順に並ぶと満月となり、潮の干満が一番大きくなります。 新月から満月に向かう月齢9〜11の日は、魚の活性が上がり、よく釣れるという話を聞いたことがあ ります。 何故か?と言われると答えに困りますが、漁師さんの間では経験的にそういうことがあるみたいです。 あとは、上げ7分・下げ3分と言われるように、干潮から満潮に向かうまでの約6時間のうち、7分目、 あるいは、反対の3分目が狙い目という話もあります。 海を見ていると、潮の干満というのは、満潮時間から干潮時間まで均一に変化するのではなく、ある時 間を過ぎると急激に動き出すことが分かります。(逆もそうです) 正確なことは分かりませんが、これが丁度、上げ7分・下げ3分の時間に当てはまるのかもしれません ね? 海水の満ち引きによって、潮が流れ始めると、餌となる小動物が巻き上がったり、遠くから流れて来た りして、魚達もこのときばかりは一生懸命食事にかかるようです。釣り用語で時合いというのはこの時 を指します。 昼行性の魚などは、朝まずめと時合いが重なれば爆釣間違いなしでしょう?